Our Beach Life
沖縄の海と生きるビーチライフストーリー

沖縄の美しい海の中で、素潜りの魅力に惹かれ、フリーダイビング競技者として世界的に活躍する福田 朋夏さん。北海道で生まれ育った人生から、どのようにして沖縄の海と結びつき、どのように深く、自然と調和する生活へと変化していったのか。彼女のフリーダイビング、そして海やお酒を愛するライフスタイルに迫ります。

フリーダイバー福田朋夏さん

フリーダイビングとの出会い

「海で自由に呼吸することができれば…」そんな憧れが芽生えたのは、初めて沖縄のエメラルドグリーンの海を見たときだったと語る福田さん。札幌で育ち、水泳を通じて水に親しんできた彼女は、母親の影響で沖縄を訪れ、スキューバダイビングに挑戦した際、自由に素潜りする人を見て「もっと自由に、海と一体になりたい」と感じたといいます。

フリーダイバー福田朋夏さん

「実際に素潜りをしてみると、自分が海の一部になったような気がして、その魅力にどんどん引き込まれていきました」と福田さん。こうして沖縄に移住し、フリーダイビングに人生を捧げることを決意。17年経った今でも、彼女の海への情熱は衰えることがありません。

深海で感じる「地球との一体感」

「怖さよりも、もっと深い海を見たい」と福田さんは言います。フリーダイビング中に深く潜ることで、海と一体化する感覚が得られると話す彼女は、海水の圧力で体がぺったんこになり、自分の体内の水分と海水が一体になるような錯覚に陥るそうです。

日々のトレーニングでは、水圧に順応するための耳抜きや横隔膜の柔軟性向上、体を限界まで海に適応させる準備を続けています。また、ヨガも週に2回取り入れ、心身ともに「海の生き物」を目指しているのだとか。福田さんのフリーダイビング姿からは、人魚のようなしなやかな動きと、海中での穏やかな佇まいが伝わってきます。

フリーダイバー福田朋夏さん

競技としての海と、日常の海との違い

「競技のときは集中していて、すごく緊張するけど、プライベートの海はただ楽しい場所になる」と語る福田さん。沖縄では漁師仲間と魚を獲り、料理を囲んでの晩酌を楽しむことも多いといいます。気の合う仲間たちとビーチでお酒を酌み交わしながら、海との心温かいつながりを感じる日々が、彼女にとっての喜びだそう。

フリーダイバー福田朋夏さん

OKINAWA FREEDIVING CUP開催への想い

「世界中の海に潜ってきたけど、やっぱり戻りたくなるのは沖縄の海。日本のフリーダイビングをもっと広め、沖縄の魅力を伝えたい」と福田さんは熱意をもって話します。日本国内のフリーダイビング環境は、海外に比べてまだ認知度が低く、競技施設も限られています。沖縄をアジアのフリーダイビングのメッカに育てたいという想いから、地元での大会開催やスクール活動に取り組んでいます。

▶︎ OKINAWA FREEDIVING CUP公式サイト

フリーダイバー福田朋夏さん

また、ビーチクリーンやゴミ拾いなど、環境保護活動にも積極的にも参加。外国から漂着するゴミやサンゴの白化現象など、海の抱える課題に対して、「海を見て感じてもらえたら、きっと何かが変わるはず」という気持ちを込めて活動しています。彼女の言葉には、沖縄の海と共に生きる人としての真剣な思いが込められていました。

フリーダイバー福田朋夏さん

お酒は自分時間を彩ってくれるアイテム

福田さんにとって、お酒は「自分時間の彩り」だといいます。季節に合わせて、夏は白ワイン、秋は赤ワインを楽しむのが彼女のスタイル。フリーダイビングの大会中も仲間とシェアハウスで共に飲んだお酒の思い出が心に残ると話し、「トレーニング後の一杯は格別」と微笑みながら語る。

とくにイタリアでの生活が影響しており、「イタリアではランチでワインを楽しむのが一般的なので、ランチとともにワインを飲むようになった」のだそう。イタリアでの記憶を思い出し、映画『ライフイズビューティフル』や『海の上のピアニスト』などを観ながらワインを楽しむひとときが、彼女にとっては至福の一つとなっています。

フリーダイバー福田朋夏さん

SUBRINAを飲んだ感想を教えてください

「海のエネルギーが凝縮されたような、とても深い味わいを感じました。少し感じるスパイシーさも心地よさを与えてくれる赤ワインだと思います。とくに、海を眺めながら、料理に合わせてゆっくり味わう時間に飲みたくなります。パスタや肉料理にすごくマッチして、いつもの料理もより美味しく感じられました。」

フリーダイバー福田朋夏さん