レストランでワインが好きで頼むけど、よくわかってないという初心者の方も多いはず!
ワインリストを見てもチンプンカンプンで、値段や聞き覚えのある産地でしか選べない…と悩みを持っている人はぜひ、この基礎知識をチェックしてください。
今回は自分の好みの1本に出合うため、押さえておきたいポイントをいくつかご紹介。
種類の特徴や、より美味しく感じる飲み方を知っておけば、今日からあなたもワイン通に!
目次
ワインの種類の違いをラベルから知ろう!
ワインラベルには、どこの国で作られているか、ブドウを収穫した年、どのブドウを使っているかワインの種類などが記載されています。たくさんの情報が書かれているので、どこを見たらいいかわからないという方のために着目したい2ステップをお教えします。
まず、飲みたい種類のワインを選びましょう。初心者は、赤か白を選ぶのがおすすめ。次に見たいのは、ブドウ品種と産地。このワイン好みだなと思う1本に出会えたら、そのワインの品種と産地を覚えておくと◎
特にワインの初心者なら、ニューワールド(ヨーロッパなど歴史のあるワイン生産ではなく、比較的新しい歴史を持つ地域。アメリカ・南米・日本など)のワインがおすすめです。
なぜなら、ラベルにブドウ品種が書かれている場合が多いから!ラベルがシンプルなのも特徴なので、難しいことを考えずに選べるはず。ブドウ品種と産地。このワイン好みだなと思う1本に出会えたら、そのワインの品種と産地を覚えておくと◎
特にワインの初心者なら、ニューワールド(ヨーロッパなど歴史のあるワイン生産ではなく、比較的新しい歴史を持つ地域。アメリカ・南米・日本など)のワインがおすすめです。
なぜなら、ラベルにブドウ品種が書かれている場合が多いから!ラベルがシンプルなのも特徴なので、難しいことを考えずに選べるはず。
ワインそれぞれの特徴って?
特徴を知っておくと、よりワインが選びやすくなります。
ワイン初心者が知っておくべきは、種類の違い、造り方の違い、味わいの特徴、飲みたいシーンについて。
こういう味わいが好み、軽い飲み心地が好き、しっかりした飲みごたえが欲しいなど、自分が求めているものを探しながらチェックしてみて。
赤ワイン
▼造り方
皮が黒い「黒ブドウ」の果汁だけではなく、果皮や種などブドウを丸ごと併せて発酵させて造るワイン。
▼味わい
皮や種ごと発酵させるため、タンニンが豊富で、渋みが強く、香りも味も濃厚。
赤ワインの中でも重め〜軽めがあるので、覚えておくと初心者でも自分の好みがスムーズに伝えられます。
ずっしりとしたコクを味わいたいなら重めの「フルボディ」、渋みや酸味や香りをバランスよく楽しみたいなら中間的な「ミディアムボディ」、渋みが少なくサラリとしたものが好みなら軽めの「ライトボディ」を選ぼう。
▼飲みたいシーン
お肉料理やトマトベースの料理、デミグラスソースなど、濃厚な味わいの料理に合わせるのがおすすめ!
白ワイン
▼造り方
「白ブドウ」の皮や種を取り除いて、果汁のみを絞り、発酵させて造るワイン。
▼味わい
赤ワインと違い果汁のみで発酵させるため、渋みもほとんどなく、まろやかな味わい。
白ワインの味わいで知っておきたいポイントは、「甘口」「辛口」で分けられること。
白ワインを作る途中で、ブドウの糖分を残すため、発酵を途中で止めて、甘みを残したものを「甘口」。そのまま発酵を進め、糖分がアルコールに変化したものが「辛口」。
▼飲みたいシーン
さっぱりとしたカルパッチョや、クリームやバターを使った風味を楽しみたい料理に合わせるのがおすすめ!
ロゼワイン
▼造り方
赤ワインと同じ「黒ブドウ」から果汁のみを抽出し、発酵させて造るワイン。また、「白ブドウ」と「黒ブドウ」を混ぜ合わせて果汁のみを抽出し、発酵させて造るものもあります。
▼味わい
白ワインのスッキリさと赤ワインのしっかりさをバランスよく楽しめます。
味わいは白ワインと同じく、「甘口」「辛口」で分けられます。
フルーツ感あふれる爽やかさが好きな方は「甘口」、赤ワインのライトボディより軽めのものを探している方は「辛口」がおすすめ。
▼飲みたいシーン
赤ワインと白ワインの中間的存在なので、どんな料理とも好相性!中華料理やエスニック料理などと合わせるのも◎
オレンジワイン
▼造り方
「白ブドウ」を使い赤ワインと同じ製法で、皮や種ごと発酵させて造るワイン。
オレンジワインと聞くと、オレンジを漬け込んだフルーツワインをイメージしがちですが、100%ブドウで作られています。
▼味わい
皮や種ごと発酵させるため、タンニンが感じられる、コクのある味わい。
白ワインよりも渋みがあり、芳醇な香りを楽しめます。
また、製法によって渋さの濃淡が違うため、赤ワインに近いものを選びたい場合は「重め」、白ワインのようにスッキリとしたものを選びたい場合は「軽め」と伝えるといいでしょう。
▼飲みたいシーン
和食や韓国料理、中華料理に合わせるのがおすすめ。さらに、ハードチーズや熟成チーズなどとも好相性です。
スパークリングワイン
▼造り方
様々な方法でワインに泡を加えるのスパークリングワイン。ここで注意したいのは、フランスが定めたシャンパーニュ地方規定の品種、製法でつくられたもののみが「シャンパン」と名乗ることが許されるということ。シャンパーニュ製法は、まず白ワインをつくり、それを一本一本シャンパンボトルに詰め、そのボトルの中でもう一度発酵させ、瓶内に炭酸を閉じ込める。
そこから、口当たりをスッキリとさせるために澱(おり)をボトルの中から取り除きます。そして、瓶内の減ったシャンパンの液量を補い、味の調整をするために、ドサージュ(リキュールの添加)をして完成になります。
シャンパン同様に一本一本瓶の中で二次発酵させるもの、タンク内で二次発酵させて効率よく造るもの、ワインに直接炭酸ガスを注入し造るものなどの製法があります。
▼味わい
泡のおかげでなめらかさが際立ち、ワイン独特の酸味や渋さを爽やかにし、すっきりとした味わいを感じられるはず。
白ワイン同様、「甘口」と「辛口」の2つに分けられるので、まろやかな味わいが好みな方は「甘口」、爽やかでドライな味わいが好みな方は「辛口」が◎
泡立ちの加減によって、ワインの風味の感じ方が変わるため、好みの一本を見つける楽しさがありますよ。
▼楽しみたいシーン
お祝いの場など華やかなひと時の雰囲気を演出してくれる一本です。スパークリングの爽やかさを感じられるので、天ぷらやフリットなどの揚げ物や、フルーツやスイーツなど甘いものに合わせるのもおすすめ。
すぐできる!もっとワインを堪能する飲み方
好みの一本に出会えたけど、飲み方はこれで合ってるのかな?と思う人へ、より美味しく飲むための2ポイントをお伝えします!
▼Point 01
まずは、グラスの持ち方。
ワイングラスの脚の部分「ステム」を、親指・人差し指・中指3本で持って飲みましょう。
ワインが注がれている「ボウル」の部分を持ってしまうと、手の温度がワインに伝わり、風味が変わってしまうから。
ただし、立食パーティーなどで不安定なときは、「ボウル」を持つと安定するので持ちやすい方でOKです。
▼Point 02
グラスをくるくる回す「スワリング」もトライしてみて!
空気にワインが触れることで、タンニンの渋みをやわらげることができるため、そのワインの味わいをより豊かに楽しむことができるようになります。
「スワリング」は、ワイングラスをテーブルに置いたまま、右利きの方なら反時計回り、左利きの方なら時計回りで、3~5周ほど回すだけ。一度酸化したあとの味は変化しないので、「スワリング」は一度で大丈夫。
グラスを回す方向は、万が一、ワインがこぼれてしまっても、相手にかからないようにする配慮なのでお忘れなく。
このように様々なワインの種類や楽しみ方のコツを知ると、早速ワインを飲みたくなってきたという方も多いはず。
次は、初心者におすすめの一本をご紹介!「スワリング」をしながらぜひ堪能してほしいボトルです。
SUBRINAは初心者にもおすすめの赤ワイン
ワインの特徴やそれぞれの味わい、美味しい飲み方を知ったところで、ワイン初心者の方におすすめの一本をご紹介します。
それが、果実味が豊富な南アフリカ・シラー種の赤ワインを、美しい南伊豆の海底で熟成した「SUBRINA」。
海の力で渋みや酸が穏やかになって、赤ワインが苦手な方こそ飲んで欲しい1本。また、ボトルのヴィンテージ感が珍しいので、飲み場所で盛り上げてくれるような話のタネになるのもいいところ。
また、SUBRINAを飲んで感じられること、それは「思い出の味わい深さ」。
「美味しいお酒とは」を考えると、必ずしも五味の味覚だけでは測れないと思います。種類に限らず、様々なお酒にそれぞれの美味しさがありますが、それは味だけでなく、「お酒と共に過ごした楽しい思い出が“美味しい”」と感じさせるのだとSUBRINAは信じています。
箱を開けると、ほのかに漂う磯の香り。海底で眠っていたボトルならではの、石灰藻やフジツボのヴィンテージ感。まるで海辺で過ごしているかのような時間を演出してくれる赤ワインをぜひ味わってみて。
Profile
角野 茉里子 Mariko Sumino
海とワイン&日本酒をこよなく愛する、SUBRINAクリエイティブディレクター。ライターの方々とワインの基礎知識から魅力、SUBRINAならではの海の情報まで、様々なテーマで発信していきます。
WSET Level 3 Award in Wines
Composition
Ayaka Takaura