ワインの美味しい飲み方

お家で気の合う仲間と一緒に、もしくは一人でゆったり飲むワイン。これは、レストランで飲むときと違う美味しさを感じられるもの。

そんなシーンをもっと豊かにするために、お家でできる美味しいワインの飲み方をご紹介!ワインの魅力を引き出す“4つ”のポイントをぜひ実践してみて。

01.美味しくワインを飲むには温度が大切!

香りや酸味、果実味などを楽しみながら飲めるワイン。繊細な味わいだからこそ、温度によって香りや味に違いが出てくるもの。

家で飲む際はワインの温度に気を付けてみると、よりおいしく飲むことができます。ワインの種類別に、飲むのに適した温度の目安を覚えておくと良いでしょう。

いつもよりすこし時間をかけて飲むことにより最適な温度を探してみるのも楽しいですよ。

赤ワイン

“赤ワインは常温”と思っている人が多いと思いますが、カラッとした気候が多いフランスでのこと。日本でも冬は常温で大丈夫ですが、夏だと少し温度が高いかも。

ライトボディなら12~14℃、フルボディなら16~20℃がおすすめ。適温にすることで渋味が和らぎ、まろやかな味わいに。

▼温度の違いで感じる赤ワインの味わいはこちら。
・冷える:香り・果実穏やか、渋み・酸味高まる
・温かい:香り・果実味高まる、渋み・酸味・酸味穏やか

白ワイン

白ワインは辛口なら7〜14℃、甘口なら6〜8℃くらいに冷やすと、味が引き締まって、よりワインの美味しさが楽しめます。

冷やすことで甘みを美味しくコントロールできるので、甘口のものほどしっかり冷やすのがおすすめ。

▼温度の違いで感じる白ワインの味わいはこちら。
・冷える:甘み・引き締まる
・温かい:甘み・まろやか

スパークリングワイン(シャンパン等)

温度が高くなると炭酸が抜けやすいため、しっかり冷やして調整したいもの。4〜8℃がベスト。

冷蔵庫で5時間ほど冷やす、もしくはボトルのネック部分まで氷水に浸け、40分ほど冷やすと上手に温度調節ができるはず。

02.ワインがより美味しく感じるグラスって?

ワインがより美味しく感じるグラス?

それぞれのワインに適温があるように、香りと味を最大限に引き出してくれる形があります。近年では、様々なワインを一脚で楽しめる機能的な形から、ワインの特徴に合わせて考えられた専用の形まで、多種多様なものがラインナップされています。

今回は、ワインの特徴に合わせて使い分け、まるでレストランのような愉しみ方を演出するグラスの形をご紹介!

最初の一脚を買う人はぜひ参考にしてみてください。

赤ワイン

赤ワインのタンニンをまろやかにし、味わいのバランスを整えてくれる形、“ボルドー型”か“ブルゴーニュ型”がおすすめ。

これらはワインを注ぐボウル部分に丸みがあり、飲み口はすぼまっているタイプ。注ぐ際に空気に触れさせながら、香りをグラス内にとどめてくれる。

白ワイン

香り高い白ワインを味わうなら“モンラッシェ型”が最適。

赤ワインのグラスと同じく、ボウルに丸みがありながらも、飲み口は広くすぼまっていないタイプ。まろやかな味わいをダイレクトに届けてくれる。

スパークリングワイン

シャンパンなどのスパークリングワインと言えば“フルート型”。細長く、きめ細やかな泡が立ち上がる様子を見て楽しむこともできる。グラスをスリムにすることで、泡を抜けにくくし、長く味わえるように。

03.レストランのようにワインと料理をマリアージュ

ワインと料理の相性は、フランス語で”結婚”を意味する“マリアージュ”と呼ばれるほど親密な関係。ワインと料理を合わせることで、互いの旨みを引き出し、何倍も美味しく味わうことができるようになる。

ワインと料理の相性は、フランス語で”結婚”を意味する“マリアージュ”と呼ばれるほど親密な関係。ワインと料理を合わせることで、互いの旨みを引き出し、何倍も美味しく味わうことができるようになる。

お家でも簡単にマリアージュをするコツは“メイン料理とワインの色を合わせる”、“味の重さを合わせる”こと。

たとえば色合い。トマトソースなどの赤い料理には赤ワイン、ムニエルなどの白っぽい料理には白ワインがベストマッチ。

重さから考えると、ビーフシチューなどのこってりしたものには赤ワイン、カルパッチョなどのさっぱりした味わいには白ワインがおすすめ。

他にも素敵なマリアージュがあるので、あなただけのマリアージュを見つけていくのも、ワインを楽しむ醍醐味です。

赤ワイン

・お魚…マグロやカツオなどの赤身魚
・お肉…牛肉、ラム肉、鴨肉などの赤身肉
・ソース…トマト、デミグラス、醤油、バルサミコ、黒酢
・オードブル…生ハム、白カビチーズ、ウォッシュチーズ、チョコレート

白ワイン

・お魚…平目やタイなどの白身魚、牡蠣やホタテなどの貝類、エビやカニなどの甲殻類
・お肉…鶏肉、豚肉など淡白なお肉
・ソース…クリーム、バター、お出汁、香草
・オードブル…ピクルス、フレッシュチーズ、シェーブルチーズ

スパークリングワイン

お魚、お魚、ソース…どんな料理にもあうのがスパークリングワインのいいところ。
特に、フリットや中華などの油っぽい料理にぴったり!

・オードブル…フルーツ、ケーキ、フレッシュチーズ、白カビチーズ

04.飲みたいと思うワインを見つける

「今日はワインの気分!でも、何にしようか迷う…」というときこそ、インスピレーションでワインを選ぶとき。

フランスやイタリア、スペイン、ポルトガル、カリフォルニア、タイ、ベトナム、インド、モロッコ、ニュージーランド、オーストラリアなど産地は様々。この国へ旅してみたいなぁと想いを馳せながら、その土地のワインや郷土料理を味わうのも一つの楽しみ方。

また、生産者さんや、そのワインを生み出す過程のストーリーを知ることも、新しいワインに巡り合うためのコツ。同じ産地や同じブドウを使っていても、作る過程が違えば味わいにも変化を感じられるから注目してみよう。

造り方にこだわりのあるSUBRINA

国内初の海底熟成ワインとして2011年に誕生した「SUBRINA」。

果実味が豊富な南アフリカ・シラーの赤ワインを、美しい南伊豆の海底で半年間熟成。ボトルには石灰藻やフジツボが付き、ほのかに漂う磯の香りも楽しめる。
飲んでみるとヴィンテージの若さからは想像がつかないほど、まろやかで深みのある味わい。いつもと違うワイン体験をしたいと思ったら、ぜひ手にとってみて。


Profile
角野 茉里子 Mariko Sumino
海とワイン&日本酒をこよなく愛する、SUBRINAクリエイティブディレクター。ライターの方々とワインの基礎知識から魅力、SUBRINAならではの海の情報まで、様々なテーマで発信していきます。
WSET Level 3 Award in Wines

Composition
Ayaka Takaura