Our Beach Life
千葉・一宮町のビーチライフストーリー
ポートランド発のコーヒーブランド「Overview Coffee(オーバービューコーヒー)」。ここで味わえる最高のコーヒーは、味わいへのこだわりはもちろん、気候変動へアプローチしたいという想いも込められている。
フェアトレードされたコーヒー豆だけでなく、さらにもう一歩踏み込んだ、栽培方法から着目。地球温暖化に配慮したリジェネラティブ・オーガニック農法を採用している農家や、オーガニック認証を取得したコーヒー豆を積極的に使用している。日常に飲む一杯のコーヒーが、環境に優しいものだと知ると、より深くホッと一息つけるはず。
女性オーナー15人の農園のみで栽培された“COSMA”の豆を使用したシングルオリジンのコーヒー「エスプレッソ」
そんな心地のいいコーヒーを楽しませてくれるのは、千葉県一宮町の海沿いにあるカフェ「Overview Coffee Ichinomiya」。そこでバリスタを務める吉田 一輝さんが大切にしているのは、地元の人や一宮の海を愛する人たちが集う“ローカルコミュニティ”。
美味しいコーヒーと焼きたてのパンを片手に、波音と潮風に浸る感覚を楽しませてくれる場所にこそ、生まれるコミュニケーションがあった。
洗練された店内。個々のスペースよりもコミュニケーションが広がるオープンテーブルが配されているのは一宮ならでは
Overview Coffee Ichinomiya が愛される理由はなんですか?
「訪れたみなさんがよく言ってくださるのは、メニュー数が多く、毎回ワクワクするということ。一人ひとり好みの味わいのコーヒーを求められるように、豆の種類も6種類ご用意しており、カフェラテのミルクも普通の牛乳とオーツミルクの2種類あります。
丁寧に抽出したエスプレッソと、きめ細かくスチームした少量のミルクを合わせることで、ラテに比べよりエスプレッソの風味を感じれる「マキアート」
コーヒーに合うパンも店内で焼きたて。食べ飽きないように、お食事系のサンドイッチから、軽食になるような米麹で作ったドーナッツなど幅広く揃えています。
季節によって変わるメニューも常連を惹きつける魅力の一つ。
しかも、このパンは東京で人気の“コンビニエンスストア高橋”が共同運営してるベーカリーのもの。元々、東京の店舗で働いていたスタッフの方が一宮に移住され、このカフェで同じパンを再現してくださっているんです」
毎朝、店内で焼き上げるパン。毎日、十数種類ほど並ぶ味わい豊かなパンを目当てに訪れる人も多いのだとか
コーヒーを通じて、地元の人やサーファーとの繋がりを感じたことは?
「僕自身サーフィンが趣味なので、毎日のように海に入ってから出勤してるのですが……、海で会った方がアフターサーフでコーヒーを飲みに来てくれたことをきっかけに常連になったり。逆に、お店によく来てくださる方とサーフィンをする仲になったりしています。
お客様同士で波の話などから友達になられる方も多く、そんなコミュニケーションの場として楽しんでいただけているのも嬉しいです!
まだオープンして半年程なので、これからはもっと多くの方に、ドライブがてら一宮の気持ちいい雰囲気を楽しみに、お気軽にお立ち寄りいただきたいですね」
吉田さんがバリスタになったきっかけを教えてください
「叔父によくサーフィンへ連れて行ってもらっていました。早朝から海へ向かうとき、必ずコーヒーを飲む習慣があったので、ブラックコーヒーが日常に溶け込むように。
そこからコーヒーが好きになり、ある日バリスタのいるカフェでドミニカのコーヒー豆を使った浅煎りの甘酸っぱいコーヒーを飲んだとき、こんなにも味の違いがあるんだと驚きました。
高校卒業後、自分も多くの人にコーヒーの楽しみを提供したいと思い、カフェで働きながらバリスタの道へ。ノルウェー発のコーヒーブランドでの修行を経て、一宮の店舗の立ち上げに参画しました。」
「この店舗のバリスタになってから、朝起きてすぐ海に入ることから1日をスタートできる、贅沢な生活をさせてもらっています。海に入ると、ストレスとかネガティブなものを洗い流してくれるので、マインドセットをしながら働けています」
海とお酒の思い出はありますか?
「友人と楽しいこと、美味しいもの、思い出などを分かち合うのが好きなんです。なので、海辺の花火大会でBBQしながら飲んだシーンが忘れられません。
夜空に広がる花火と水面にキラキラと反射した花火のコントラストの世界に、お酒を飲みながらリラックスしたことで、より浸れたと思います。常連さんから美しいと聞いた、一宮町納涼花火大会を仲間と見にいくのが今から楽しみです」
ワイン好きにおすすめのコーヒーはありますか?
「ワイン好きな方だったら、Overview Coffeeの豆だと“エチオピア”がおすすめです。香りが華やかで、飲んだあとの鼻に抜ける香りがフワッと広がるのを感じられるはず。
AFRICA Ethiopia / Duromina :エチオピアのアガロ地域、デュロミナ協同組合の小規模農家さん達によりオーガニックで育てられたコーヒー豆
僕もワインを楽しむときは、どんな地域や環境でできたか、品種によっての違い、熟成度合いとかを考えながら味わうのに夢中になります。
ワイン好きな方にはコーヒーも同じように、豆の産地や焙煎方法などを知りながら、ちょっとした味わいの違いに集中していただくと、より楽しみながら飲んでいただけると思いますよ」
SUBRINAを飲んだ感想を教えてください
「ワインを開けて注いだ時に香りがすごくふくよかで驚きました。色の濃いベリーのような酸と甘み、ハーブのような雰囲気も合わさって、まろやかだけど、複雑さも感じられるので食事にも合うし、ワインだけ味わうのにもぴったりな一本。
渋みが心地よく最後にまとめてくれていて、とても美味しくて、好みのワインに出会えたなぁ〜と久しぶりに思いました。赤ワインが苦手と思っている方にもおすすめしたいですね。
海の中で揺られながら熟成していたワインを海のそばで飲む時間はとても穏やかで、リラックスできました。この夏、仲間とも花火を見ながら一緒に飲みたいです!」